2015年8月14日金曜日

【タタールスタン観光】カザンで食べる本場タタール料理

カザンで食べるならやっぱり本場のタタール料理。どんな料理か想像もつかない方も多いであろうタタール料理について、今回は筆者が留学中に食べた主な料理を写真つきで簡単にご紹介しよう。

 「ここでタタール料理を食べなかったらカザンに来た意味がない」と言われるほどのレストランがある。バウマン通り沿いの緑色の建物にあるДом чая(ドム・チャヤ)だ。タタール語名はЧәй йорты(シェイ・ヨルト)。英語に直訳するとTea houseという意味だ。もちろんお茶だけでなく様々な料理が頂ける。
そこで食べた料理の中からまずご紹介するのは、タタール料理の代表格Өчпочмак(オシポシマク)だ。タタール語で「三角形」という意味のこの料理は、細かく切った肉、ジャガイモ、玉ねぎをパン生地で包んで焼いたもの。スーパーなどでも売られており、おにぎりのような感覚で昼食に手軽に食べることもできる。大学の学食にも置いてある。







次はГөбәдия(ギョベディヤ)。生地の中に米やレーズンなどを入れて焼いたパイのような料理。タタールスタンの紹介をした日本の某テレビ局の番組では、「パン生地の中にご飯を入れて焼いた、味のないまずい料理」というような紹介をされていたが、とんでもない。ほどよく甘く、外はカリッとしていて中は柔らかい。








タタール料理のお菓子と言えばЧәкчәк(シェクシェク)。ロシア語名はЧак-чак(チャクチャク)。細かく切ったパン生地を油で揚げてハチミツを絡めて固めたもの。味と食感が絶妙で、筆者が一番好きなタタール料理である。カザンお土産の定番で、専門店もあるほどだ。











2015年の夏にオープンしたタタール料理のファストフード店「テュベテイ」でもおいしいタタール料理を食べることができる。今のところ店は市内数か所にある。


メニューは主に7つの代表的なタタール料理と、セット、飲み物からなる。店員はタタール語・ロシア語・英語の三言語に対応しているとあるが、実際はタタール語で頼んでもロシア語で返されたりする。
箱はタタールの伝統的な模様がデザインされており、側面には有名なタタール人の言葉が三言語で書かれている。小さなお手拭も付いてくる。これも三言語表記になっている。
筆者が注文したのはӨлеш(オレシュ)と呼ばれる、鶏肉が入ったタタール版ピロシキ。見た目もきれいで味もよい。

カザンのスーパーには必ずと言っていいほどチャクチャク売場がある。ラップに包まれた小さなものから、1キロほどの大きなものまで売られている。上にチョコがかかったものもあり、相性は抜群。棚の上の方には豪華な箱に入ったお土産用のものもある。















バウマン通り沿いにはКафе Чак Чак(チャクチャクカフェ)という名前のカフェもある。このカフェではチャクチャクだけでなくオシポシマクやギョベディヤ、他にも色々な料理を食べることができ、味がいいと評判である。

チャクチャクカフェの大きなオシポシマク。









同じくバウマン通り沿いにСказка(スカースカ)という名前のレストランがある。タタール語名はӘкият(エキイェット)。意味は「物語」。店内の壁やテーブルに絵が描かれており、その名の通り物語の世界を感じることができる。そこではおいしいКыстыбый(クストゥブイ)を頂くことができる。マッシュポテトを生地に包んで焼いたクレープのような見た目の料理だ。食感がとてもいい。






こちらは知り合いのタタール人家族の家にお邪魔した時にごちそうになったБәлеш(ベレシュ)。細かく刻んだ肉、じゃがいも、玉ねぎを生地で包んでオーブンで焼いて作る大きな料理。中の具は肉じゃがのような感じになる。家にお客さんが来た時に作る料理で、大人数で切り分けて食べる。











別の家でごちそうになったベレシュ。

タタールのファストフード店でも、小さめのベレシュを売っている。大きいベレシュの注文も受け付けている。
























タタール料理には他にもさまざまな料理がある。これから随時「タタール料理」ページに料理の詳細とレシピをアップしていく予定だ。カザンに行く機械があれば、是非一度ドム・チャヤでタタール料理を味わってみることをお勧めしたい。

2015年10月19日 追加
2016年4月10日 追加

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