2015年8月30日 Азатлык радиосы
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日本語で書かれたサイト「アクバルス」 |
タタールが好きな日本の若者はАзатлыкの記事にたびたび現れる。我々は、読者の皆様にタタール語や歴史・文化に興味を持ち、学び、親しんだ日本人についての紹介を続ける。
"日出づる国"ではタタール語に興味を持つ人が増加している。おそらくは、東京で開講されていたタタール語講座が理由だ。既にお伝えしてきたとおりだが、タタール語講座は毎週開講されており、20名程度の日本人が参加している。夏期休業を経て、講座は9月から再開する予定だ。
これまで、タタール語を自ら望んで学ぶ何人もの日本人の若者についてお伝えしてきた。彼らについては、ページ最下部の「関連記事」より知ることができる。だが、今日の話はタタール語を学ぶことについてではなく、タタールを日本人のあいだで日本語で紹介することについてだ。
ある日本人の若者グループがインターネット上に「アクバルス」というサイトを開設した。サイトでは日本人向けにタタール人、タタール語、タタール文化や歴史、タタールスタンについての情報が配信されている。全ての情報は日本語で配信され、いくつかのページにはタタール語に翻訳されたものも見受けられる。
Азатлыкはこのサイトを開設し、そして更なる情報を加え続けている日本人の若者と連絡をとり、サイトの目的や進捗状況、将来の展望などを聞いた。
中村 瑞希 氏「日本人がタタールスタンを知らないのは残念」
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中村 瑞希 氏 |
「8月8日に菱山さんと「アクバルス」を開設しました。私たちはタタール人やタタール語、タタール文化を好み、大変親しみを持っています。しかし、こんなにも興味深いタタールのことは日本ではまだまだ知られていません。10月には日本でサバントゥイやタタールの歴史に関する研究会が行われる予定ですので、そのために今こそ日本人にタタールを紹介しなくては、と思いました。
タタール人の多くは日本人について、あるいは日本がどこにあるのかさえ知っています。一方で日本人のほとんどは「タタール」「タタールスタン」という単語さえ知りません。なんと残念なことでしょうか。
そこで、私たちは日本ではまだ知られていないタタール語やタタール文化、タタール人、タタールスタンなどなど、あらゆるタタールに関して日本語で記事を書き、まだタタールを知らない日本人に対して、美しく豊かなタタール文化を紹介したいと思っています。
まず、そもそもタタールスタンはどこにあるのか、タタール人とは誰なのか、タタール語とは一体何なのか — こうした最も基本的なことから書いていけたらと思います。そして、私が個人的に好きなタタール料理のレシピなども日本人に紹介していきたいです。もちろん、単に料理を写真で紹介するのも良いと思いますが、自分自身で料理をして食べるという行為こそが日本人にとってタタールをよりよく知るためにも最も簡単で、最も良い方法の一つだと考えています」— 中村氏はこう語った。
菱山 湧人 氏「機会があればタタールスタンに関する本でも書きたい」
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菱山 湧人 氏 |
「現在、私たちは日本ではまだ知られていないタタール文化やタタール語、タタールスタンを紹介する目的でブログを運営しています。
私たちのブログには現在10個のトピックタブがあり、「ニュース」ではタタール語で書かれたニュースを日本語に翻訳して掲載しています。(Азатлыкの記事もある)
「タタール料理」では主要なタタール料理のレシピを紹介しています。
「タタール語」では日本語でタタール語文法を学べるようになっていて、「タタールスタンの歩き方」ではタタールスタンの有名な場所を自分たちで撮った写真とともに説明したり、「リンク集」ではタタール語を学ぶのに便利なサイトのリンクを貼ったりと、様々です。
ちなみに私たちのサイトは、ブログのランキングサイトの「ロシア」と「中央アジア」のカテゴリーでそれぞれ2位になっています。将来的なプランについて述べるとすれば、もし機会さえあればですが、そのうちタタールスタンについて日本語で本でも書きたいという願望も持っています」— 菱山氏はこう語ってくれた。
櫻間 瑛 氏「タタールの歴史と文化はユニークで、興味深い」
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櫻間 瑛 氏 |
「中村さん、菱山さんと共にこのサイトの開設に携わりました。私自身は彼らに協力できればと思っています。サイト開設の目的は、日本人に豊かなタタール文化と歴史を紹介することにありますが、このコンセプトに私も賛成です。
タタールの歴史と文化はとてもユニークで興味深いものです。
タタールスタンはユーラシアの中心に位置することから、タタール文化はヨーロッパとアジアの要素が融合しています。そしてタタールの歴史は東西の文明が入り交じったものです。何よりも、タタール人による日本人の歴史上の関わりは強いものです。(とりわけ20世紀)
しかし、残念なことに日本人はこうした歴史を知りません。私としては、こうしたユニークな文化と歴史を紹介することに興味があります。
さらに、現在のタタールスタンにおいてはイスラーム教徒とキリスト教徒が共生しています。一方の日本は、ほぼ単一民族国家ともいえます。グローバル化が叫ばれる現代で、多様な文化や宗教と共生するという経験は日本人にとっても役立つでしょう。
私はタタール人や他の少数民族の文化保護の経験にも興味があります。
私もこのサイトに協力できればと思います。まずはじめに、ボルガルのような歴史的な遺産について紹介したいです。多くの日本人がタタール文化と歴史に興味をもつと願っていますし、日本人観光客も増えると思います」— 桜間氏はАзатлыкにこう語ってくれた。
記事原文:http://www.azatliq.org/content/article/27216459.html
【関連記事】
- 青山和輝さん「タタール語文法について本を書きたい」
- 田口智大さん「タタールスタンに行ってタタール語を話したい」
- 瀬下さん「日本でイスラムを学ぶにはタタールの歴史を知らなければならない」
- 東京のタタール語講座に通うのはほとんどが日本人
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