2015年8月21日金曜日

【タタール料理】タタール料理の代表「チャクチャク」と作り方

ロシアをはじめ、旧ソ連圏に出かけたことがある人は一度は見たことがあるだろう。
「チャクチャク」という日本のかりんとうにも似た、甘くて懐かしいお菓子を。

たくさんのチャクチャクを手におもてなしをするタタール人女性
タタール人のもてなしにチャクチャクは欠かせない

このチャクチャクは旧ソ連圏では広く食されているが、実はタタール料理である。
タタール人の誇りでもあるチャクチャクは、タタールスタンに行けばどこでも見かけることができる。


スーパーにはチャクチャクゾーンが・・

スーパーマーケットにも山積みにされているし、どこかに客に行けば必ず提供される。気の置けないカフェに行こうが、学食だろうが、タタール人の生活の場には必ずある。

タタール人にとっては、もはやアイデンティティの一つにもなっていそうなお菓子がこの「チャクチャク」である。

ちなみにお隣のバシコルトスタンでも郷土料理の位置づけとなっているので、正確にはタタール・バシキールの伝統菓子というべきかもしれない。


タタール料理シリーズの記念すべき第一弾は、そんなタタール人の伝統菓子「チャクチャク」を紹介したい。日本人の口にも合うので、時間がある方はぜひ作って食べてみてほしい。



ちなみに旧ソ連圏のあちこちで広く食されているのは、上の写真の女性が持っているようなチャクチャクだが、いくつかの民族はチャクチャクに似た菓子を伝統的に食しており、各地で食されるチャクチャクの味や形、呼び名は一様ではない。
例えばお隣のバシキール人のチャクチャクとタタール人のそれは、見た目が微妙に異なる。

それはさておき、さっそくレシピの紹介といきたい。


用意するもの
・鶏卵 5つ
・小麦粉 500g程度
・(コニャックやブランデー テーブルスプーン1杯程度。お好みで。)
・砂糖 テーブルスプーン2杯
・塩 テーブルスプーン1杯
・油(植物油がおすすめ、揚げる用) 500〜700ml
・はちみつ お好みで。オススメはコップ1杯分くらい。


手順1)

たまご5つを割り、大きめのボールの中でかき混ぜる。このときしっかりと混ぜるのがポイント。

なお、香り付けのために、コニャックやブランデー、果実酒など、いずれかをテーブルスプーン1杯程度お好みで加えると風味が美味しくなる。



手順2)

別のボールに入れておいた小麦500gとテーブルスプーン1杯の塩に、手順1のたまごを加え、よくかき混ぜる。

ダマになってきたらボールから取り出し、適宜打ち粉をしながらよく打つ。



手順3)

チャクチャクの美味しさの秘訣はココにあり。
とにかく柔らかさを感じるまでよくこねること。餃子の皮を作るときよりも柔らかい生地をイメージするとよいだろう。

粉っぽさがなくなってから、更に根気強くこね続けるのが美味しいチャクチャクへのヒントとなる。



手順4)

生地が十分に柔らかくなったら、親指大にとり、図のように細長くのばしていく。

のちのち細かく刻むので、形が多少いびつでも問題ない。





手順5)

手順4で細長くのばした生地を1-2cmほどの大きさで刻む。
揚げると2-3倍の大きさになるので、大きく切ると後々食べるのが大変になるので要注意。
なお、細かく刻むのがカザン風、少々大きめにするのがバシキール風だ。味付けはどちらも同じ。



手順6)

いよいよ揚げる。
植物油500〜700mlを鍋に注ぐ。菜箸の先を油に入れた際に気泡が立ったら、いよいよ手順5で刻んだ生地を入れるタイミングだ。
生地が黄色くなったら油から出す。揚げすぎると茶色くなるので注意。黄色くなったらすぐに油から出すのが美味しいチャクチャクへの道。






揚げあがりのイメージ。
油から出したらキッチンペーパーなどに置き、余分な油をきるとよい。







油がよくきれたら、型やフチのある皿などに入れておく。








手順7)

手順6にまぶすためのハチミツを用意する。

お好みでコップ1杯分程度のハチミツにテーブルスプーン2杯分の砂糖を加え、よくかきまぜる。そして、軽く煮立てる。






手順8)

手順7のハチミツを、手順6で型に入れておいた生地に加え、全体に行き渡るように混ぜる。

そして、冷蔵庫に1時間ほど入れて固める。






めでたく、チャクチャクのできあがり!

ようこそ、美味しいチャクチャクの世界へ・・・!
(チャクチャクはとても美味しいが、食べ過ぎはきっと健康には良くないので、要注意)



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