そこで食べた料理の中からまずご紹介するのは、タタール料理の代表格Өчпочмак(オシポシマク)だ。タタール語で「三角形」という意味のこの料理は、細かく切った肉、ジャガイモ、玉ねぎをパン生地で包んで焼いたもの。スーパーなどでも売られており、おにぎりのような感覚で昼食に手軽に食べることもできる。大学の学食にも置いてある。
次はГөбәдия(ギョベディヤ)。生地の中に米やレーズンなどを入れて焼いたパイのような料理。タタールスタンの紹介をした日本の某テレビ局の番組では、「パン生地の中にご飯を入れて焼いた、味のないまずい料理」というような紹介をされていたが、とんでもない。ほどよく甘く、外はカリッとしていて中は柔らかい。
タタール料理のお菓子と言えばЧәкчәк(シェクシェク)。ロシア語名はЧак-чак(チャクチャク)。細かく切ったパン生地を油で揚げてハチミツを絡めて固めたもの。味と食感が絶妙で、筆者が一番好きなタタール料理である。カザンお土産の定番で、専門店もあるほどだ。
2015年の夏にオープンしたタタール料理のファストフード店「テュベテイ」でもおいしいタタール料理を食べることができる。今のところ店は市内数か所にある。
メニューは主に7つの代表的なタタール料理と、セット、飲み物からなる。店員はタタール語・ロシア語・英語の三言語に対応しているとあるが、実際はタタール語で頼んでもロシア語で返されたりする。
箱はタタールの伝統的な模様がデザインされており、側面には有名なタタール人の言葉が三言語で書かれている。小さなお手拭も付いてくる。これも三言語表記になっている。
カザンのスーパーには必ずと言っていいほどチャクチャク売場がある。ラップに包まれた小さなものから、1キロほどの大きなものまで売られている。上にチョコがかかったものもあり、相性は抜群。棚の上の方には豪華な箱に入ったお土産用のものもある。
チャクチャクカフェの大きなオシポシマク。
こちらは知り合いのタタール人家族の家にお邪魔した時にごちそうになったБәлеш(ベレシュ)。細かく刻んだ肉、じゃがいも、玉ねぎを生地で包んでオーブンで焼いて作る大きな料理。中の具は肉じゃがのような感じになる。家にお客さんが来た時に作る料理で、大人数で切り分けて食べる。
別の家でごちそうになったベレシュ。
タタールのファストフード店でも、小さめのベレシュを売っている。大きいベレシュの注文も受け付けている。
タタール料理には他にもさまざまな料理がある。これから随時「タタール料理」ページに料理の詳細とレシピをアップしていく予定だ。カザンに行く機械があれば、是非一度ドム・チャヤでタタール料理を味わってみることをお勧めしたい。
2015年10月19日 追加
2016年4月10日 追加
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