クルライ公園の観覧車から見たクレムリン |
カザン・クレムリン(Казанский кремль / Казан кирмәне)はタタールスタン共和国の首都カザンにある城塞。世界遺産にも登録されている、タタールスタン一の観光名所である。今回は、筆者がカザン留学中に撮った写真とともに、クレムリンの中にある主な建築物を簡単にご紹介したい。
Спасская башня / Спас манарасы
クレムリンに向かう階段を上がると見えてくる大きな白い塔。クレムリンへはこの塔の下から入るのが一般的。入り口にはお土産屋さんがある。塔の前は広場になっており、観光バスや団体客に出くわすことが多い。たまに馬車もいる。広場横にはタタールの詩人ムーサ・ジャリルの像がある。
生神女福音大聖堂
Благовещенский собор / Ару хәбәр чиркәве
スパスカヤ塔をくぐりまっすぐ進むと右手に見えてくる、水色のクーポルが美しい大聖堂。ロシアがカザン・ハン国を征服した後の16世紀中ごろに建設されたが、ソ連時代の1930年に破壊された。2005年にクル=シャーリフ・モスクとともに再建された。手前の庭には二人の男性の像がある。
スユンビケ塔
Башня Сююмбике / Сөембикә манарасы
大聖堂のすぐ先にある茶色い塔がスユンビケ塔だ。この塔からカザン・ハン国最後の王女スユンビケが身投げをしたという伝説がある。ピサの斜塔ほどではないがわずかに傾いている。
クル=シャリフ・モスク
Мечеть Кул-Шариф / Кол Шәриф мәчете
スユンビケ塔から来た道を少し戻り、右の建物を抜けて左に曲がると見えてくる、カザンのシンボルで、水色のドームと尖塔が美しいモスク。カザン・ハン国時代に建設され、イヴァン雷帝に破壊されたが、大聖堂と共に2005年に再建された。イスラム文化博物館が併設されている。
上の写真は展望台の上から撮ったもの。展望台の入場料は40ルーブル。モスクが一番きれいに見えるのでお勧めだ。冬季は入ることができない。
モスクを見た後は来た道に戻り、スパスカヤ塔から出る。観光はこの順番で行うと効率的だ。この4つの建築物がメインだが、他にもいくつか見どころがある。
敷地内にはエルミタージュという名前の美術館や、お土産屋さん、カフェなどもあり、ゆっくり時間をかけて楽しむこともできる。また、季節ごとに違った雰囲気を味わうこともできる。
秋のクレムリン。スパスカヤ塔の下にある入口の横の木の黄葉がきれいだ。秋とは言っても木々が紅葉するのは9月下旬から10月上旬にかけての短い間だけ。
クリスマスの時期は木々にイルミネーションが施されるので、夜の散策にお勧めだ。クレムリン内の各建築物も夜間はライトアップされる。ただし、その時期は大変寒い。
クレムリンの全景が見えるスポットはいくつかある。
一番のお勧めはクルライ公園の観覧車だ。ただし、夏の数ヶ月間しかやっていない。
上の写真はカザンカ川の対岸にある砂浜から撮影した写真。川越しに見えるクレムリンが美しい。
真ん中の写真はカザンカ川を縦断するデカブリストフ通りの歩道から撮影した。この通りを車で通過する際も窓から美しいクレムリンの全景が見られる。
下の写真はデカブリストフ通りを挟んで向かい側にある中央スタジアム前の駐車場から撮影した。クレムリン全体を真横から見ることができる。
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上の写真はカザンカ川の対岸にある砂浜から撮影した写真。川越しに見えるクレムリンが美しい。
真ん中の写真はカザンカ川を縦断するデカブリストフ通りの歩道から撮影した。この通りを車で通過する際も窓から美しいクレムリンの全景が見られる。
下の写真はデカブリストフ通りを挟んで向かい側にある中央スタジアム前の駐車場から撮影した。クレムリン全体を真横から見ることができる。
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