2015年10月25日日曜日

【ニュース】日本でタタール文化デーが行われる

2015年10月25日 Азатлык радиосы

10月17日から24日まで、日本でタタール文化デーが行われた。これは神戸モスク80周年を記念して催された。様々なイベントがタタールスタン政府の後援のもと、マルジャーニー歴史研究所によって行われた。

タタール・コンサートではタタール土産も販売された

今年は日本でタタール人が建てた最初のモスクである神戸モスクの建立80周年だ。これを記念して日本ではタタール文化デーが盛大に行われた。様々なイベントがいくつかの都市や県で催された。
主催者としてタタールスタン科学アカデミーのマルジャーニー歴史研究所、タタールスタン文化省、全世界タタール会議が参加した。

コンサートのチラシ
一連のイベントの中で最も重要なものは、「日本とタタール世界の文化・経済・技術関係:過去と現在」のテーマで行われた学術会議と、タタール文化を反映したコンサートだ。

タタール文化デーの開会式は10月17日に東京モスクにある文化センターで行われた。式では日本のタタール人ディアスポラの若いメンバーであるエフメット・ウェリエフさんが司会を務めた。タタールスタン政府のギョルシャット・ニグマトゥッリナさん、フィンランド・タタール人のリーダーであるアッティク・アリさん、マルジャーニー歴史研究所副所長のラディック・サリホフさん、東京に住むタタール人らが挨拶をした。


数日の間に、いくつかの都市で学術会議も行われた。開催に当たっては東海大学と日本対外文化協会が積極的に参加した。会議のテーマは、日本でのチュルク諸語とタタール語の教育の振興、タタール人ディアスポラの研究、異文化・宗教間の関係強化だった。東京モスクにある文化センターでは、フェリット・ゴベイェフさんの「タタールスタン:その素顔とイメージ」写真展が催された。


「タタールと日本の音楽はとても似ている」
日本でのタタール文化デーには、日本に住むタタール好きな日本人も積極的に参加した。例えば、(タタールの歴史や文化を研究している)桜間瑛さんが会議で発表した。アザトルックの読者の皆様にもおなじみとなった中村瑞希さんはコンサートにも会議にも参加し、イベント全体について私たちにこのような感想を送ってくれた。

中村瑞希さん

「10月18にちに横浜からほど近い場所にある東海大学で「タタール・コンサート」なるイベントがあり、タタール音楽と舞踊のコンサート、タタール・アニメの上映やタタール料理の紹介が行われました。10月19日には同様に東海大学で学術会議の第一部が行われ、テーマは「日本とタタール世界の文化・経済・技術関係」というものでした。

会議での発表の様子

私はコンサートと会議のどちらにも参加しました。コンサートではタタールの民族衣装を着て「トゥガン・テル」「おまえが好きだ、タタールスタン」を披露しました。
日本人の友人たちもたいそうタタールの歌が気に入ったようで、彼ら曰くタタール音楽は日本の演歌と似ている!とのことでした。私自身もそう思います、日本の(演歌の)旋律はタタールのМоң(タタール独特の寂しげな旋律)にとても似ています。例えば「かあさんの歌」という歌なんてどうでしょう。


それから、ガルモン(アコーディオン)奏者のリナト・ヴェリエフさんと知り合えたのがとても嬉しかったです。これまで彼の演奏はインターネットでしか見聞きしたことがなかったものですから。

日本で行われたコンサートにて:歌手のロステム・マリコフ氏


10月19日には学術会議が行われました。私は「タシケントのタタール人の言語状況」についての発表を行い、他の発表者は「石川啄木とガブドゥッラ・トゥカイの比較」や「フィンランドのタタール人の言語と文化」、「タタールスタンにおけるイスラーム」といった興味深い発表を行いました。会議はとても白熱し、昼食を摂ることも忘れるほどのものでした。

神戸市や島根県でも同様にこうしたコンサートや会議が行われたそうです」と中村瑞希さんは私たちに語ってくれた。

http://www.azatliq.org/content/article/27325129.html

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