2015年10月10日土曜日

【ニュース】タタール語を学ぶイタリア人「カザンでタタール語が好きになった」

2015年10月10日 Азатлык радиосы

タタール語への関心は世界のいたるところで増しています。私たちはタタール語を習得した、または学んでいる外国人の紹介を続けます。
マッテオ・ベヌッスィさん
タタールスタンで一部の親が、子供にタタール語を教える必要はないと考えている一方で、外国人の間でタタール語への関心が増しています。彼らはタタール語の美しさ、響きを感じ、様々な理由からタタール語を学んでいます。今日ご紹介するのは、ケンブリッジ大学大学院生でイタリア人のマッテオ・ベヌッスィさんです。

記者:マッテオさん、自己紹介をお願いします。

マッテオさん:私は北イタリアのトレヴィーゾという小さな町で生まれました。田舎にある静かで美しい町です。ベネチアから30キロのところにあります。家族には両親と姉がいます。

家にはいつもたくさんの本がありました。好奇心旺盛で、想像力のある人に育ちました。それが学問の世界に私を引き込みました。ベネチアの芸術人文ギムナジウムを卒業し、大学の社会人類学部に入りました。社会的プロセスや、様々な文化に興味を持ち始めました。卒業後は、ケンブリッジ大学の大学院に入学しました。

ケンブリッジ大学で
記者:なぜタタール語を勉強することにしたのですか?

マッテオさん:私の最初の研究プロジェクトは、チェルノブイリ事故についてでした。研究を行うためにモスクワでロシア語を学びました。2010年にロシアで学んでいるとき、旅行でカザンに行きました。そこでタタール文化を知り、タタール語を聞き、タタール語が好きになりました。タタール人についてより多くの情報を探し始めました。このテーマについて新しいプロジェクトを書こうと決めました。

私はタタール語を勉強することにしました。しかしイタリアではタタール語講座が見つかりませんでした。そのため、代わりにトルコ語の勉強を始めました。その後、ケンブリッジでタタール人の友人とタタール語の基礎を学びました。本格的な勉強は今年カザンで始めました。

記者:イスラムの歴史にも興味があるそうですね。

アマチュア劇場で役を演じるマッテオさん
マッテオさん:まず、ロシアのムスリム諸民族に関してヨーロッパでは情報が比較的少ないです。残念ながら、イタリアではほとんどの人が、一部の昔の伝説を除いて、タタール人について知りません。次に、ヨーロッパではムスリムが増え続けています。こんにち、宗教間・民族間の対話がとても必要です。お互いを知り、理解することが必要です。社会学者として、私はこの対話の手助けをしなければなりません。三つ目に、私のイスラムへの関心はかなり前からありました。私にはムスリムの友達がいます。彼らとたくさん会話し、中東に旅行もします。

記者:タタール語をどうやって勉強していますか?他にどんな言語ができますか?

マッテオさん:最初はネットを使って勉強していました。カザンに来てからは、ロシア・イスラム大学の「私たちはタタール人」講座に通い始めました。その後、カザン連邦大学のタタール語授業に通いました。

私には家庭教師もいます。より正確に言うと、親友です。つまり、友人たちも大いに助けてくれます。ある友人は私にタタール語だけで話すように言います。何人かとは「言語の教え合い」をしています。私は彼らに英語を教え、彼らは私にタタール語を教えます。

フィールドワークの様子
私はケンブリッジ大学の大学院で学んでいます。カザン連邦大学では実習生として学んでいます。今年の私の主な目標は民俗誌学の資料を集めることです。民俗誌学用語でこれはフィールドワークと呼ばれます。

タタール語の勉強はとても難しいです。私はマルチリンガルではなく、語学の才能はありません。私は言語と格闘しなければなりませんが、それでも新しい言語を学ぶのがとても好きです。

言語は非常に有益で価値のあるものです。タタール語は特に有益で、タタール語を通して他のチュルク諸語を理解することができ、さらにアラビア語とペルシャ語へいざなう鍵にもなっています。

タタール民族音楽は素晴らしいです。イスラム書道もとても美しい民族芸術の形です。革細工もすごく気に入っています。タタールの詩と劇場がとても好きです。タタール人は特に才能があり、強く、活動的な民族だと思います。

カザンは稀有な都市です。ここは古いモスクや塔、教会、現代建築、公園そして湖が組み合わさっています。しかしタタールスタンで最もユニークな場所はボルガルです。そこには言い尽くせない雰囲気があります。歴史の深さを感じることができます。ヴォルガ川もとても美しいです。

http://www.azatliq.org/content/article/27297070.html


ブログランキングに参加中です。
どちらかのバナーをクリックして、私たちの応援をよろしくお願いいたします!
そのほか、素敵なロシア・中央アジア情報にも出会えるかも?


にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ にほんブログ村 海外生活ブログ 中央アジア情報へ


0 件のコメント:

コメントを投稿